深谷薬局 養心堂

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舌診と脈診

漢方治療は2000年以上の歴史があります。
2000年前と言えば、電気もガスも水道も無い時代。
当然、血液検査はなく、CTやMRIのような便利な検査機器もありません。
そんな時代でも、患者さんは今とかわらず、難しい病気の人が沢山いました。
もし現代のお医者さんがそんな時代にタイムスリップしたら手も足も出ないでしょう。
では、昔のお中医学のお医者さんは何を頼りに病気の診断をしていたのでしょうか?
それは脈と舌です。
中医学の中で脈診と舌診は、現代医学のCTや血液検査と同じくらい大切なものです。
なにしろ、それ以外の方法が無いのですからそこを極めるより仕方がありません。
ですから、脈診舌診を習得すると言っても簡単ではありません。
お師匠のお医者さんに付き添い何年も修行をしました。
今はなかなかそのような機会がありませんし、脈と舌だけで病気を診断する必要もありません。
ただ、中医学の治療においては脈や舌はりとても重要な手がかりとなっています。
例えば、脈は低温期と高温期では違います。
妊娠すれば滑脈といって、「玉を転がすようななめらかな脈」になります。
中国のテレビドラマでは、よく、脈を診て「あなたは妊娠しています」というシーンがあります。あれが滑脈なのです。


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