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有形の痰と無形の痰

痰には有形の痰と無形の痰があります。
有形の痰は、下の水毒の所で述べたものです。
これに対して無形の痰というものがあります。
中医学の用語で「怪病は痰を疑う」という言葉があります。
怪病は原因がよくわからない病気などです。
無形の痰とは、体の表面からは解らない痰です。
例えば昔の人は「てんかん」という病気は原因がよく分からないため、怪病と考えられていました。
このような場合は、例え表面的には痰がなくても脳の中に痰湿がたまっていると考え、温胆湯を使う事が多く、実際に治る事も多かったようです。
ただし、「てんかん」はすべて温胆湯という訳ではありません。
舌や脈、その他の症状から痰の存在を類推していく事が大切です。

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