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血虚と貧血

中国医学では、血の不足を血虚といいます。
この血虚は貧血と似ているけども違いがあります。
貧血は、血液を採血して、その成分が濃いか薄いかをみるものです。
血液が濃くても量が少ない場合もあります。
また血液が薄くても量が多い場合もあります。
血虚とは、血液の量が少ない事を言います。
血液の量は、血流計などを使って1分間の血流量を量る事である程度推測出来ます。
また、慣れてくると、望診(顔色、舌の色、つめの色)や脈診で血虚があるかないか判断出来るようになります。
貧血がある人でも、血液の量が多い場合は血虚の症状はあまり現れません。
逆に貧血とは言われなくても血液の量が少ない時は血虚の症状が出て来ます。
ですので、体にとっては貧血よりも血虚を重視した方が良いのですが、貧血が数値で出る客観的な指標にたいして、血虚は中医師の判断にゆだねられます。
このため判断にバラツキが出てしまうのが難点です

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