深谷薬局 養心堂

漢方薬局 深谷薬局養心堂

タイトル一覧

 

筋・肌について

中国で一般的に使われている中医学の用語と、日本語では微妙な食い違いがあります。
例えば中医学でいう「筋」。
これは日本語の筋肉の意味ではありません。
「筋」は、日本語の「すじ」に近いものです。
現代医学でいう所の「腱」とか「神経」「筋膜」などをさしています。
肌は、日本でいう所の皮膚ではなくて、「筋肉」を意味します。
中国語では肌肉と肌は同じ。どちらも日本語の筋肉(きんにく)を意味します。
例えば日本語の上腕二頭筋は、中国語では上腕二頭肌となります。
この筋と肌の意味の違いが分からないと、大きな間違いをしてしまいます。
例えば中医学では「肝は筋を司る」と言います。
ここで筋を筋肉ととらえて、筋肉の病気を肝と考えると間違えてしまいます。
この場合の筋は、運動神経に近いものです。
特に、錐体外路系の障害などは肝と関わりが深いものです。
「脾は肌を司る」
脾は胃腸の消化吸収ですから、胃腸の働きが良く成ると皮膚が綺麗になる...という事ではありません。
このの肌は筋肉ですから、筋肉の萎縮などは脾虚と関係があるよ、という意味になります。
このように中国語と日本語で微妙に意味が違う場合、特に注意が必要です。

次のページ


 トップページに戻る