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肝を補う

気の流れを調整しているのが肝という事はおわかり頂けたと思います。
では、肝の働きを良くするのにはどうしたら良いでしょうか?
中医の用語では「肝の用は陽、肝の体は陰」といいます。
肝の用とは、肝の働きの意味です。
肝の体とは、肝を作っている物質、つまり本体の意味です。
肝は木に例えられます。
木は生きている間は水分を多く含んでいて、強い風が吹いても、柔らかく対処できて折れる事はありません。
しかし、水分を失うと折れやすくなります。
肝の構成物質は血と陰液です。
この2つが肝の中にたっぷりあると、肝は柔らかい状態を保っていけます。
ですから、肝にとって陰血はとても大切なものです。
肝の陰血を補う最も有名なものが「杞菊地黄丸」と「婦宝当帰膠」です。
前者はやや陰を補い、後者はやや血を補う点に違いがあります。

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