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自律神経1

中医学の気の働きは、現代医学の自律神経も含まれています。
自律神経失調症という言葉はよく出て来ますよね。
なんとなく体が不調な、「あれ」です。
ただ、意外と正しく理解されていないケースもあるようです。
神経には、体から中枢(脳)に伝わる上行神経と、中枢から体に向かう下行神経があります。
上行神経は知覚神経です。
下行神経は、運動神経と自律神経に分けられます。
運動神経は、さらに脳から筋肉に行く錐体路と、脳核や小脳などから筋肉に行く錐体外路に分けられます。
錐体路は自分の考えで筋肉を動かしています。
これに対して錐体外路は無意識で筋肉の調整をしている部分です。
この錐体外路系の障害があると、手足の震えや、運動障害がおこります。
この状態を中医学では「肝風内動」といいます。
肝風内動については、また別な項目をつくって詳しく説明したいと思っています。
さて、下行神経のうちの一つ、自律神経です。
これは、脳の下の部分の視床下部という所が中枢部です。
ですから、視床下部が自律神経をコントロールしているのです。
視床下部は、自律神経以外にも脳下垂体をコントロールしています。
脳下垂体は、全身のホルモンをコントロールしています。
....なかなか複雑ですね。
ですから、視床下部はとても忙しいのです。
大昔、平和な時代なら、ストレスも少なくて、視床下部の仕事も少なかったでしょう。
でも、今みたいなストレスフルの時代になると、視床下部君は、本当に年中無休でヘトヘトです。(~_~;)
さて、次回は自律神経をもう少し詳しくみていきましょう。

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