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肝臓というと、現代医学では代謝の中心センターみたいなものです。
いろいろな毒素が分解されたり、体に必要なものが合成されたり。
でも、中医学の肝の働きとしてはこういった毒素を分解する働きとか、体に必要なものを合成するという事は考えられていません。
こういった働きは、原則としては脾の働きと考えます。
では、中医学の肝とはいったいどんな事をしているのでしょうか?
肝の働きを一言で言えば「気の流れを調整している」という事です。
あともう一つは「あまった血を貯蔵している」。
まず気の流れを理解するには、気というものを理解する必要があります。
気って、わかる気がするけども、解らない気もする。
実は中医学の中でも一番難しい。
何故なら目に見えないし、色々な種類があるし、人によっても言う事が違ったりします。
中医学の古典から気の部分だけを抜き出していくと、おそらく百科事典くらいの本になってしまうでしょう。
しかし、この「気」という概念があるからこそ、中医学は今でも現代医学よりも優れている部分が多くあるのです。
次回は、ちょっとだけ気の話をして、また肝に戻って来ましょう。

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