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季節による加減
中国の明の時代の奇効良方という本の四物湯の所に季節による加減がのっています。
面白いのでご紹介します。
春 川きゅうを2倍にする。必要におうじて防風を加え防風四物湯とする。
春は脉が弦になり、頭痛がよく起こる。
夏 芍薬を2倍にする。必要に応じて黄岑を加え黄岑四物湯とする。
夏は脉が洪になり、下痢がよく起こる。
秋 地黄を2倍にする。必要に応じて天門冬を加え門冬四物湯とする。
秋は脉が沈澀で血虚となる。
冬 当帰を2倍にする。必要に応じて桂枝を加えて桂枝四物湯とする。
冬は脉が沈となり、寒くて食べられなくなる。
脉は季節に応じて変化します。ここにある四季の脉はみな標準的な脉です。
今は暖冷房が完備しているので季節による加減はあまり行われなくなりました。
それでも人間の体は四季に応じて変化しています。
ですので、季節を考えて漢方を選んでいく事はやはり必要です。
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