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胃と脾

食べたものを消化する場所というと、まず胃を思い浮かべますが、中医学では食べたものを消化するのは脾という場所です。
胃は、食べたものを入れる器で、消化は脾でおこなわれます。
食べたものは、まず胃に格納させ、そこから脾に運ばれて、消化(運化)がおこなわれます。
ですので、中医学では胃と脾を明確に分けています。
脾の気は上がり、胃の気は下がる性質があります。
脾の気が上がらなくなると、栄養が肺に運ばれなくなります。また、栄養が下に漏れて下痢になります。
胃の気が下がらなくなると、胃がつまった感じになり、吐き気が出、時に嘔吐します。
脾は湿を嫌い、胃は燥を嫌います。湿気の多い状態ですと脾の消化の力が無くなります。また胃が乾くと胃液が出なくなります。
ですので、胃腸の病気の場合は、問題が脾にあるのか胃にあるのかを考える必要があります。
太りやすい体質の人は、胃強脾弱の場合がよくあります。受け皿としての胃は丈夫なので、どんどんと胃に食品を溜め込みます。
しかし、脾が食べたものを運化しないので、体の中に脂肪や水として蓄積されてしまいます

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