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血肉有情

中医学をやっていると、時々、「血肉有情」という言葉を聞きます。
血肉有情とは、簡単に言えば動物生薬の意味です。
動物生薬にも、補うものと、体を綺麗にするものがありますが、血肉有情という言葉は補う場合によく使われます。
その代表が鹿茸です。
それ以外には、海馬とか、紫河車などがあります。
こういった動物生薬は、腎精を補う作用がとても良いものです。
腎精は、先天の精とも言われ、人は生まれつき持っているものです。
そして年令とともに少しずつ消耗していきます。
中医学は、腎精が少なくなる事が老化の意味とほぼ同じです。
つまり腎精は命のろうそくのようなもの。
ですから、腎精を補うというのは、簡単には行かない事です。
手当たり次第に血肉有情の動物生薬を飲めば寿命が延びるという訳にもいきません。
腎精は寿命以外に妊娠や生殖とかかわってきます。
ですから、不妊症の場合は血肉有情のものはよく使われます。
ただ、原料が高いので、価格も高いのが残念です。

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