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中医学で脳はどこにある?
中医学では、骨は腎の一部であるとしています。
ですから、骨の中の骨髄も腎の一部分と言えます。
背骨の中にある骨髄も腎の一部です。
そうすると、脊髄につながっている脳も腎の一部なのでしょうか?
中医学の記載に、「脳は髄海である」との記載があります。
つまり脳もまた腎の一部と言えます。
中医学では、心は心臓の以外にも、「こころ」つまり意識とか思考を含んでいます。
心には神が住んでいて、神はすべての思考の中枢です。
神には家来がいて、肺に住んでいる魄、肝にすんでいる魂、脾に住んでいる意、腎に住んでいる志があります。
それぞれの働きを説明すると長くなるので、次回以降にお話します。
さて、脳の話に戻ると、脳は物質としては腎の一部ですが、働きとしては心の一部となります。
同じものが、物質と働きとに分けて考えるのは不思議ですね。
これはコンピューターのハードとソフトの関係に似ています。
ハードウェアは物質であり腎です。
これに対して、それを動かすソフトは心なのです。
このように考えると、何の矛盾もありません。
ですから、脳の働きを正常に保つには腎と心、ハードとソフトが正常に機能する事が大切なのです。
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