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肝腎陰虚

広義の陰は、身体を構成している物質的なもの、目に見えるものを言います。
つまり身体そのものは陰になります。
広義の陽は、目に見えないけども動いている、働きがある、温かいものです。
相対性理論で言う、エネルギーが陽、物質が陰となります。
狭義の陰は、水のようなもので、身体を潤すもの、陽を抑えるものです。
肝腎陰虚の場合の陰は主には狭義の陰をさします。
狭義の陰は潤いですから、五臓六腑すべてに関係します。
でもその中では腎との関係が一番深いと考えます。
何故なら腎は陰と陽をコントロールする臓器だからです。
腎の陰が不足すると、全身の陰が不足しますが、まず最初に影響を受けるのが肝です。
肝腎同源という言葉があるように、肝と腎の関係は密接です。
肝も「体は陰、用は陽」という言葉があるように陰と陽のバランスが大切な臓器です。
体とは肝の本体、物です。
用とはその機能、働きの意味です。
さて、腎陰虚、肝陰虚が同時にある場合、これを肝腎陰虚と言います。
純粋な腎陰虚、肝陰虚は少なくて肝腎陰虚の状態が多くみられます。

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