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肝鬱気滞 かんうつきたい

弁証は定位と定性からできていますが、前回の「気滞血瘀」のように定性だけのものもあります。
「何がどうなった」にあたるものが定性です。
例えば、気滞血瘀の場合、「気の流れが悪くなて、血の流れが悪くなった」という事です。
定位とは、何所でにあたります。
肝鬱気滞は、定位と定性の両方を持つ証です。
定位は「肝」で定性は「気滞」です。
気の流れを調整している場所としては主に肺と、肝があります。
この中で、肝の働きはとても大切です。
中医学では肝は疏泄を主るとされています。
疏泄の中で一番大切なのは気の流れの調整です。
ですので肝の疏泄の働きがうまく行かないと全身の気の流れが悪くなります。
この状態を肝鬱気滞といいます。
肝鬱気滞としてはイライラするとか、脇の部分が張る感じがするなどです。
よく使うのが柴胡疏肝散です。

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