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気滞血瘀 きたいけつお

これから少し、中医学の弁証についてお話します。
弁証とは、要するにタイプ別の分類になります。
中医学では病名だけでお薬を処方する事は出来ません。
かならず弁証が必要になります。
弁証されるタイプを「証」といいます。
この証はいくつぐらいあるかというと、200位あります。
あまりにも多いので全部は説明しきれません。
いくつか代表的な証をご紹介していきます。
気滞とは気の流れが悪い状態です。
気とは目に見えなくて働きがあるもの。ホルモンとか自律神経、免疫などです。
これらのバランスが悪い状態を気滞と言います。
気はホルモン、自律神経、免疫など非常に広範囲なので気滞もとても広範囲です。
病は気からというのは、ストレスなどで気の流れが悪くなると、またそれが原因となり別な病気が起こるという意味です。
気は血の帥(すい)と言う言葉があり、気の流れが悪くなると血の流れが悪くなります。
血は自分一人で流れる事ができず、必ず気の助けが必要だからです。
こうして気と血の流れが悪くなると気滞血瘀という証になります。
気滞血瘀の改善には活血化瘀という方法が用いられます。
代表的な方剤としては冠元顆粒、血腑逐瘀湯などがあります。

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