深谷薬局 養心堂

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東洋医学の普及について考える

今の日本は西洋医学が主流で東洋医学は西洋医学の補助的なものになっています。
主な原因は、「西洋医学は数学との相性が良いが、東洋医学は数学との相性が良くない」と言う事だと思います。

西洋医学は、薬の有効性、5年生存率、血液検査など数値や確率で表せるものが多いです。
人間は感覚的なものより、数値的なものを信頼する傾向があります。
「多分」というより「85%くらい」の方を信頼します。

西洋医学は、体をバラバラにして部品のように考えます。
薬もの一つの成分について考えます。
これは本当は正しくないのですが、そうしないと数値化できないし統計処理も大変になります。

中医学は、全体を見ます。
病気の部分だけでなく、体全体、さらにはその人の住んでいる環境なども考えます。
薬も色々な成分が含まれています。
ですので、どの成分が効いたかなどの判断は出来ません。
わかっているのは、漢方薬を飲んで体に何か変化がおこり、病気が治ったという事です。
ただそれが偶然なら医学として価値がありません。
大切なのは再現性です。
中医学は再現性を保つ為に弁証論治という方法を使います。
病気の種類だけでなく、その人の体質や症状などによって使う薬は異なって来ます。
この病気にはこの薬といった一対一で対応していないので統計処理が出来ないのです。
統計処理が出来ないので、有効率が出ない。
有効率が出ないとエビデンスが無いとされ、価値の無いものと判断されてしまいます。


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