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つかれ、だるさ 正虚と邪実

正虚とは、必要なものが足りない状態。
邪実は余分なものがある状態です。
中医学では、病気の主な原因は正虚と邪実の組み合わせによっておこると考えます。
例えば、体がだるい、疲れやすいなどの場合、栄養が足りないと考えるのが普通です。
しかし、余分なものがたまっている場合もあります。
水の汚れの湿邪、血の汚れの瘀血、気の滞りの気滞、食べ物がたまった食滞などです。
例えれば大きな荷物を背負って山を登るようなものです。
いくら栄養ドリンクを飲んでも、荷物を降ろさないと楽にはなりません。
では、正虚と邪実はどうやって区別したら良いでしょうか?
正虚は体の弱りなのでよほど大きな病気にならなければ急に疲れやすくなる事はありません。
もし急に疲れやすくなった場合は邪実の事が多いです。
邪実の場合は天気の影響があります。
梅雨時などは体が重たい感じが強いです。
生理周期では生理前の方が疲れやすく、生理が来ると楽になります。
正虚の疲れは、だんだんに起こります。
例えば年をとって疲れやすくなったなどです。
また大病や手術後などにもおこります。
朝は比較的楽で、夕方から疲れます。
生理周期では、生理のあとがつらいです。
治療としては、足りないものは補い、余分なものは取り除く。
足りないものは、どの部分の何なのか?
余分なものはどの部分に何がたまっているのか?
これらを判断していきます。
また、多くの場合、正虚と邪実は同時にある事が多いです。



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