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頭痛の漢方

頭痛には、大きく分けて血管が広がっておこるものと、縮まって起こるものがあります。
中医学では、「通じざればすなわち痛む」という概念があります。
気血水の流れが悪いと痛みが生じるという考えです。
この「通じない」には実は2つのタイプがあります。
道路と車で例えると、1つ目は道幅が狭い場合です。
そしてもう一つは車が多くて渋滞している場合です。
どちらも流れが悪いのですが、原因は違います。
道が狭い場合は血管を広げるように考え、どちらかというと温める処方を使います。
車の量が多い場合は、どちらかというと冷やす処方を使い、車の量を減らします。
頭痛という局所の治療はこれで良いのですが、中医学ではさらに原因を考えます。
血管の幅とか、血流量を調整しているのは中医学では肝です。
肝が気の流れを調整しているのです。これを疏泄作用と言います。
ストレスなどが原因で、この肝の疏泄作用がうまく行かない。
これが頭痛の主な原因です。
道幅が狭い場合でも、車の量が多い場合でも、原因は同じだったりする訳です。



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