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タイトル一覧

 

ピロリ菌と精子は似ているから

風邪は中医学では「カゼ」ではなく「ふうじゃ」と読んでください。
「カゼ」も風邪の一部ですが、風邪の方がもっと範囲が広く、例えばアレルギーな胃がんの原因になるとされているピロリ菌。
実は不妊とも関係していると考えられています。
ピロリ菌は、ヘリコバクター・ピロリと言います。
このヘリコは、ヘリコプターのヘリコと同じで回転するという意味です。
しっぽをヘリコプターのようにくるくる回しながら泳ぐのでこの名前があります。
さて、しっぽをくるくると回しながら進む小さなものに精子があります。
ピロリ菌に感染していると、ピロリ菌をやっつける抗体が体内に出来ます。
この抗体は、ピロリ菌だけでなく精子もやっつけて精子の動きを悪くするという報告が沢山あります。
形が似ているだけが原因では無いと思いますが、形が似ている事も何か関係しているのではないかと思っています。


風邪はカゼ?

風邪は中医学では「カゼ」ではなく「ふうじゃ」と読んでください。
「カゼ」も風邪の一部ですが、風邪の方がもっと範囲が広く、例えばアレルギーなども風邪が原因と考えます。
このため、カゼで使う漢方とアレルギーで使う漢方はよく似ていて両方に使う事ができます。

昔の人は目に見えなくて働きがあるものを「気」と名付けました。
気には体に必要な「正気」と、体に害を及ぼす「邪気」があります。
邪気にも沢山の種類があるのですが、その一つに風邪があります。
風の性質は、よく動くので、あちこち移動する痛みや痒み、さむけ、しびれ、震えなどを風邪が原因と考えました。
風邪には、体の外から入り込む「外風」と体の中で生まれる「内風」があります。
カゼは外風ですが、内風は、めまい、しびれ、耳鳴り、震え、麻痺などの原因と考えます。



汗には良い汗と悪い汗がある

良い汗  匂いは少ない  わりとサラサラ  少しずつ全身にかく
     味はあまりない 乾きやすい 止まりやすい

悪い汗  匂いが強い  ベトベト 上半身などに一気に流れ出す
     味は塩辛い 乾きにくい 止まりにくい

良い汗をかくには、日頃から少しずつ汗をかく練習をすると良い。
それにはエアコンの温度を少し高めに設定して扇風機を活用すると良い。
扇風機は、風で汗を乾かし、その時の気化熱で体温を下げるしくみ。
だから少量でも汗が出ていないと扇風機は効果が出ない。
エアコンを少し高めにして、少量の汗が出るようにして、扇風機で乾かすという作戦だ。



病気は原因ではなく結果

色々な症状で悩んでいて、病院に行って病気が分かって「ああ、やっと原因が分かった」と思う。
そして病気の治療が始まると思います。
でも、病気は原因ではなくて結果なのです。
原因を治さず、結果だけ治療しても思うような効果が出ません。

これを木に例えると、根っこがその人の体質や環境。
幹の部分が日々の生活。
枝が病気で、葉っぱが症状です。

例えば根っこや幹に「腎虚」という問題があったとすると、枝の部分には目の病気、血管の病気、内分泌、泌尿器、骨など色々な病気が出てきます。
それぞれ違う病気でも、実は繋がっているのです。

勿論、結果である病気が全身に影響する事はあります。
だから病気を無視する事はできません。
しかし、病気の原因を考えてみる事はとても大切だと思います。

煙が下に向かって流れるお香

中国ドラマを見ていたら、煙が下に向かって流れるお香が出てきた。
ドラマの中だけの物かなと思ったが、ネットで検索してみると実在するらしい。
それもそんなに高いものではないようだ。
さっそく注文してみた。

なんとも不思議で幻想的です。

桜と紅葉が同時に。

豊田市に小原という場所がある。
紅葉の季節に桜が咲いているというので行ってみた。
車で紅葉の中を走っていると、突然、道の横に桜が....咲いている!
なんとも不思議な感覚。
体が季節を無くしてうろたえている、というか桜を拒否している。
「今は秋なんだから、桜はおかしい!」そう言っている。
しばらく行くと群生地がある。
そこは山全部が桜と紅葉。
なんとも異次元の季節の無い世界にワープしたような感覚でした。


クラインの壷

紙に丸を書いて下さい。
丸の内側と外側は離れていて自由に行き来は出来ませんね。
では、自由に行き来出来るようにするにはどうしたら良いでしょう。
一つは丸の一部を壊して穴をあける方法です。
では穴をあけずに行き来する方法はあるでしょうか?
答えは、「橋をかける」もしくは「地下道を作る」です。
これは2次元の世界を上または下という3次元の世界に引っ張り丸の外に出てからまた平面に戻る方法と言えます。

では、ボールのような球の中側と外側を自由に行き来するにはどうしますか?
ボールに穴をあける方法以外にありますか?
先程の丸の例と同じでボールの中側を4次元方向に引っ張って外側につなく橋をかけます。
そうすれば中側と外側は自由に行き来できます。
これがクラインの壷です。

クライン壷の模型
本物のクラインの壷は、内側と外側が4次元でつながれています。

幸せのかけら、その名前はセロトニン

花を見て奇麗だと思う。
清々しい青空に白い雲。
花畑にそよ風がそよぎ、遠くで鳥の声がする。
だれもがそんな所にいたら、幸せに感じるだろう。
心の底から幸せとは言えないにしても、少なくとも幸せのかけらは感じると思う。

雨の日、暗く曇った空。北風が吹いている。
そんな日は幸せのかけらは見つけにくい。

では、この2つの違いは何なのか?
晴れた日と雨の日でなぜこんなに気分が違うのか?
考えてもなかなかわからない。

幸せのかけらは理屈ではない。
体が気持ちいいと感じると脳の中で幸せ物質が増えるのだ。
目を閉じて、「青空、そよ風、花畑、鳥の声」と唱えるだけでも幸せのかけらは降りてくる。

東洋医学の普及について考える

今の日本は西洋医学が主流で東洋医学は西洋医学の補助的なものになっています。
主な原因は、「西洋医学は数学との相性が良いが、東洋医学は数学との相性が良くない」と言う事だと思います。

西洋医学は、薬の有効性、5年生存率、血液検査など数値や確率で表せるものが多いです。
人間は感覚的なものより、数値的なものを信頼する傾向があります。
「多分」というより「85%くらい」の方を信頼します。

西洋医学は、体をバラバラにして部品のように考えます。
薬もの一つの成分について考えます。
これは本当は正しくないのですが、そうしないと数値化できないし統計処理も大変になります。

中医学は、全体を見ます。
病気の部分だけでなく、体全体、さらにはその人の住んでいる環境なども考えます。
薬も色々な成分が含まれています。
ですので、どの成分が効いたかなどの判断は出来ません。
わかっているのは、漢方薬を飲んで体に何か変化がおこり、病気が治ったという事です。
ただそれが偶然なら医学として価値がありません。
大切なのは再現性です。
中医学は再現性を保つ為に弁証論治という方法を使います。
病気の種類だけでなく、その人の体質や症状などによって使う薬は異なって来ます。
この病気にはこの薬といった一対一で対応していないので統計処理が出来ないのです。
統計処理が出来ないので、有効率が出ない。
有効率が出ないとエビデンスが無いとされ、価値の無いものと判断されてしまいます。

中国農薬規制は厳しくなっている

中国は数十年前まで、国民は皆貧乏で、物価は安く、街には自転車が沢山走っていて、農薬を使いまくる。
環境汚染はすさまじく、工場は廃液を垂れ流し。
川は悪臭を放ち、魚などいない。
そんなイメージだった。

それが、あっと言う間に日本に追いついた。
今の中国の都市部は、日本よりもっと発展しているように思う。
というか、日本の発展が遅いのだ。
日本は10年前と今を比べてスマホが増えた以外はあまり変化していないように思う。

ちょっと前の中国は粗悪品だろうが偽物だろうが、売ってお金になればそれで良かった。
しかし、今はもっと長いスパンで商売を考えるようになった。
良い物、安全なもの、より便利な物を作るようになった。

中国は農薬の規制がとても厳しくなっている。
日本が農薬の基準を緩めているのに対して、中国はどんどん厳しくなっている。
このままでは日本の農作物も日本の基準では中国に輸出できなくなる日も来るのではと思う。

昔は中国産の食材を買うのには不安があった。
しかし今ではむしろ日本産のものに不安を感じ初めている。


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