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毛豆腐という奇っ怪な食べ物

珍味と呼ばれるものは発酵食品が多い。
発酵する事でタンパク質が分解されアミノ酸に変わる。
アミノ酸は代表的な旨味成分だからだ。
ただ、発酵と腐敗は紙一重。
食べられるか食べられないかの違いだけだ。
だから発酵食品は強烈な匂いを発するものが多い。
臭豆腐はご存知だろうか?
台湾などでよく見かける豆腐を発酵させたものだ。
名前のとおり、かなり強烈な匂いを発する。
しかし、他の発酵食品同様、好きな人はやめられない。
この臭豆腐をさらに強烈にしたのが毛豆腐。
「舌尖上の中国」と謳い文句のこいつは見た目から手強い。
豆腐らしきものの表面に3センチほどのカビのようなものがびっしりと。
表面が解らないくらいびっしりと。
さらにそれがそよそよとなびいている。
お餅を100年くらい放置するとこのようになると思う。
これを食べるのはかなり勇気が要る。
食べてみたところ、豆腐と納豆の中間のような味で、慣れればそれなり美味しいかも。
さてさて、皆さん、毛豆腐がいったいどのような物かぜひ一度ネットで検索して画像を見てください。

自熱式火鍋

「何だあれは?」
「カップラーメンのおばけ?」
「鍋じゃないか?」
中国ドラマを見ていた時の事だった。
得体の知れない食べ物を食べている。
湯気が出ておいしそうだ。
しかも、1回だけではない。何回も出てくる。
どうも中国人は日常的に食べているようだ。
さっそくネットで調べてみる。
「自熱火鍋」
おそらくこれだろう。
自熱とは?
さっそくアマゾンで購入。
翌日に届いた。
さっそく開封してみると、テレビドラマのものと少しデザインは違うが、テレビに写っていた「それ」が出てきた。
作り方は中国語のみ。日本語は無い。
おそらく日本人の購入は想定外なのだろう。
入れ物は二重になっている。
まずすべての具材を内鍋に入れろと。
レトルトでニンジンやらカリフラワーやジャガイモが沢山。
別になった春雨も。
発熱剤のようなものがあり、これを外鍋に入れ水を入れる。
科学反応で水が沸騰して蒸気が出てくる。
それで15分放置。
なるほど、これが自熱式か。
中国すごい。
ガスも要らず水だけでアツアツの鍋が食べられるのは災害時などに良いと思われる。
味は四川の火鍋そのもの。
花椒がピリビリと麻辣。
簡単に中国が味わえる逸品でした。

間違えやすい中国語

中国語では、日本語と紛らわしいく誤解のものになるものがある
代表的なものをあげてみると
 手紙  トイレの紙
 湯   スープ 煎じ薬
 料理  処理
 菜   料理
 説明  意味する
 新聞  ニュース
 勉強  無理やり
 走   歩く
 酒店・飯店 ホテル
 老婆  奥さん
 明白  理解する
 大手大脚 大盤振る舞い
 などなどです。
いくつわかりましたか?

良い汗と悪い汗

  
良い汗  匂いは少ない  わりとサラサラ  少しずつ全身にかく
     味は少ない 乾きやすい

悪い汗  匂いが強い  ベトベト 上半身などに一気に流れ出す
     味は塩辛い 乾きにくい

良い汗をかくには、日頃から汗をかく練習をすると良い。
それにはエアコンの温度を少し高めに設定して扇風機を活用すると良い。
扇風機は、風で汗を乾かし、その時の気化熱で体温を下げるしくみ。
だから少量でも汗が出ていないと扇風機は効果が出ない。
エアコンを少し高めにして、少量の汗が出るようにして、扇風機で乾かすという作戦だ。
が溢れる。

風邪と書いて「ふうじゃ」と読みます。

風邪は中医学ではと書いて「カゼ」ではなく「ふうじゃ」と読んでください。
「カゼ」も風邪の一部ですが、風邪の方がもっと広い範囲で、例えばアレルギーなども風邪が原因と考えます。
このため、カゼで使う漢方とアレルギーで使う漢方はよく似ていて両方に使う事ができます。
昔の人は目に見えなくて働きがあるものを「気」と名付けました。
気には体に必要な正気と、体に害を及ぼす邪気があります。
邪気にも沢山の種類があるのですが、その一つに風邪があります。
風の性質は、よく動くので、あちこち移動する痛みや痒み、さむけ、しびれ、震えなどを風邪が原因と考えました。
風邪には、体の外から入り込む外風と体の中で生まれる内風があります。
内風は、めまい、しびれ、耳鳴り、震え、麻痺などの原因と考えます。 がうまく行かないと、呼吸が浅くなり、息苦しくなります。 が溢れる。

咳は肺か悪い?

咳は、肺や気管支の問題と普通は考えます。
しかし、中医学では肺だけでなく、胃腸とか腎とか肝とかも考えます。
胃腸が悪くて咳が出る
 逆流性食道炎などは典型的な例ですが、中医学では胃の汚れが肺にたまり咳になると考えます。
肝が悪くて咳が出る
 肝は自律神経と関係しています。ストレスで自律神経のバランスが悪くなり咳が出ます。
 のどがつまる感じ、いがらっぽい感じがします。
腎が悪くて咳が出る
 肺で取り込んだ気は腎に溜め込まれます。
 これを腎の納気作用と言います。
 腎の納気がうまく行かないと、呼吸が浅くなり、息苦しくなります。 が溢れる。

中国で縁起が良い言葉

日本のオヤジ以上に、ダジャレが好きなのが中国人。
例えば「金魚」の発音は、「チンユー」で「お金が余る」という意味になる。
だから中国人は金魚が大好き。
中国に旅行すると建物のあちこちにコウモリの図案が見られる。
コウモリは漢字で書くと蝙蝠で発音は「ペンフー」。あたり一面の幸福の意味になる。
中国料理の店などに「福」の字が逆さまに張ってある。
逆さまは「倒」で、「到」と発音は同じ。福到で、幸福がやって来るの意味になる。
だから、中国の旧正月は金魚やらコウモリやら、福の逆さま張りで町中が溢れる。

科学では解けない謎

現代の科学技術をもっても、どうしても解けない謎がある。
それは「今」とは何か?
「ここ」とは何か?
「ここ」と言うのは、今、自分の意識ある場所の近くを言う。
「今」は、自分の意識が空間を感じている瞬間を言う。
つまり、「今」も「ここ」も意識によって生じるもの。
眠っている時など意識がない時には「今」も「ここ」も存在しない。
目が醒めて、昨日の事を思い出して、新しい意識に昨日までの意識をつなげて、また今日一日の「今」と「ここ」が始まる。
昔、ある哲学者が、自分の周りのすべての存在を疑い否定した。
目に見えてもそれは錯覚で本当は存在しないのではないか?
音に聞こえてもそれは幻聴で本当は存在しないのではないか?
でも、どうしても否定できないものが一つだけあった。
それはそうやって疑っている自分の意識の存在だ。
こうして色々な物の存在を疑う事が出来るのは意識があるから。
そして有名な言葉を残した「我思う故に我あり」と。
デカルトが生まれて400年以上たつ。
科学は進歩したが、この哲学は時代の流れに取り残されてしまったように思う。

良い心と悪い心は戦います

小学校の頃、文化祭でクラスで劇をやる事になった。
誤って花瓶を落として割ってしまった男の子の話。
誰も見ていない。
「正直に言うべきだ」「いやいや、黙っていれば解らない」
”良い心”と”悪い心”が舞台に登場して言い争いする。
最後は良い心が勝って「だけどあの子は負けなかった!」という垂れ幕が出るエンディング。
練習はスムースに進み、もういつでも大丈夫状態となる。
だが...実は一つ、残された大きな問題があった。
割れた花瓶が無いのだ。
劇のためにわざわざ割るのも教育上よろしくない、と先生は思ったはず。
その時、クラスのガキ大将が喧嘩して、花瓶を割った。
見事に真っ二つ。
この時ばかりは担任の先生はとても喜んだと思う。心の中で。
勿論、おとがめなし。
劇も大成功で、めでたし、めでたし。

蝶の幼虫は食べるものが決まっている

自然界には不思議な事が沢山ある。
蝶の食草もその一つ。
蝶の種類によって、幼虫時代に食べる草木は決まっている。
これを蝶の食草という。
例えばアゲハチョウは、ミカンの仲間の葉っぱ。
どんなにお腹が空いて、餓死しても決してキャベツは食べない。
モンシロチョウは、キャベツや大根など、アブラナ科の植物しか食べない。
そんな訳で、食草が森林開発などで伐採されてしまうと、その蝶は滅んでしまう。
栄養的には他の植物でも全く問題無いはず。これは蝶の意地としか思えない。
ただ、そのおかげで蝶同士が食べ物をめぐって争わない。
同じ地域で何種類の蝶が棲み分けているのは食草が違うからなのだ。
不思議な事だ。

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