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294.「もったいないから」はもったいない
食べ物が残ってしまうと、「もったいないから食べちゃおう」と思います。
でも、それで太りすぎたり、生活習慣病になったら本当にもったいない。
自分の体はゴミ箱ではない。
まずは思い切って捨てる事が大切。
続けていると、だんだんに作りすぎなくなり、買いすぎなくなります。
「今、安いから買いだめする」
その前に、本当に必要か考えましょう。
もったいない事にならないように。
293.適当といい加減
頑張る事は大切ですが、あまり頑張りすぎない事も大切です。
完璧を保つのは大変です。
ほどほどにする事が大切です。
部屋を完璧に綺麗にすると、少しのゴミでも気になるようになります。
過活動膀胱という状態があります。
少し尿がたまると、トイレに行っておく。
これを繰り返すうちに、尿を我慢できなくなり、頻尿になります。
テストで100点とるのは大変です。
ですが、80点、70点ならずっと簡単です。
「適当」とか「いい加減」はあまり良い意味に使われない事が多いのですが、もともとの意味は「適切」とか「ちょうど良い」の意味で、良い意味です。
適当に良い加減にしましょう。
292.コロナの統計
厚生労働省のホームページを見ていたのですが、2022年7月14日のデータとして
新規感染者 97768人
新規重症者 7人
新規死亡者 34人
となっています。
新規の重症より死亡者の方が5倍近く多いのは、統計のとり方に問題があると思う。
291.食事の時の水分摂取について
自分の舌を鏡で見て、白い苔が沢山ある人は消化がうまく言っていない人です。
この場合、食べる速度と水分の摂り方に注意しましょう。
まず、ゆっくり良く噛んで食べる。
もう一つ、大切なのは食事の時の水分の摂り方です。
食事の時は水分を控えめに
食事の時の水分は、温かいものか常温で
この2つが大切です。
特に消化しにくい脂とかタンパク質。
食べたものは胃酸で溶かされます。
水分が多いと胃酸がうすまり、溶けなくなります。
それが腸に運ばれ、腸の中で腐敗して毒素になります。
また胃腸の温度が下がると消化酵素の働きも悪くなります。
脱水症の予防に水分補給は欠かせません。
水分補給は、食事の前後はさける方が良いでしょう。
特に食事中と食後は控えめが大切です。
どのくらい時間を開けると良いかは、個人差があります。
毎日、自分の舌をチェックしてみてください。
290.朝起きて学校に行けない
最近、朝起きられない、学校に行けないという相談が急に増えています。
原因は解らないのですが、何らかコロナと関係があるのではと思います。
例えば、
コロナに感染して無症状だったが後遺症だけが出た
コロナワクチンの影響
マスクの強制の影響
などが複雑にからんでいるかもしれません。
289.中国式と日本式の漢方の一番の違い
中国式の漢方を中医学と言います。
では、日本式の漢方と中医学の違いは何でしょうか?
日本式は、方証相対と言って、こんな場合はこの漢方薬という使い方です。
体系だったものではなく、師匠から弟子に伝える口訣のような形式のものです。
日本には漢方薬専門の大学は無いので、このような勘弁な形式のものが普及したのだと思います。
中医学は弁証論治を基本としています。
病気の原因を考え、何処がどのような状態になっているかまず判断します。
そのためには、生理学が必要です。
さらに生薬の作用、処方の組み立てなど生薬学、方剤学があります。
経絡を組み合わせ、一つの医学体系を作っています。
中国では6年かけて中医学の勉強をします。
そのあと、病院実習などを経て、一人前の中医師になるには10年以上かかります。
このように中医学は学ぶのがとても大変な学問です。
中医学の大学や付属病院が無い日本で、この体系だった学問を極めるのは大変です。
それで勘弁な日本式の漢方が普及していると言えます。
このように中医学と日本の漢方の違いは沢山ありますが、一番の違いは、臓腑弁証です。
中医学は生理学がとてもしっかりしていて、各臓腑の生理を定義しています。
生理学が解らないと病理も分かりません。
しっかりした生理学の上に病理学が出来上がっています。
ですから、ある症状、病気は、どの臓腑に問題があり、そこがどうなっているか判断します。
このような病理の上に、治療方法が考えられます。
病気の診断
生理学 → 病理学 → 弁証
病気の治療
生薬学 → 処方学 → 論治
このような組み立てになります。
288.西洋医学の脾臓は中医学では?
前回、中医学の脾は西洋医学の膵臓を指すのではとお話しました。
ではそうすると、西洋医学の脾臓は中医学では何と言うのでしょうか?
脾臓の働きの1つ目は不要になった血液を分解する作用です。
この作用は、肝の機能の一部と考えられます。
肝は血を蔵する臓器で、不要な血液を分解する作用も肝の機能の一部と考えます。
もう一つの働きは免疫のバランスです。
この機能は、中医学では肺に含まれます。
胸腺も免疫にかかわっていますが、こちらも肺の機能の一部となります。
では、西洋医学の脾臓は中医学では肝なのか肺なのか。
答えは肺でもあり、肝でもあるという事です。
中医学は目に見えるものより、目に見えないものを重視しています。
体の中の物ではなく、「働き」に名前をつけたのです。
その点は心理学にちょっと似ています。
私達は、目に見えるものは信じられるけども、目に見えないものはよく分からないと深く考えません。
この点は、中医学や心理学の精神に学ぶ必要があると思います。
287.脾と膵臓について
脾臓というと西洋医学では、古くなった血を壊したり、免疫などに係わる臓器であまり重視されていません。
ところが、中医学では食べたものの消化や吸収、そして門脈や肝臓機能の一部を代表するような働きをしています。
前にも言ったように中医学は解剖学を重視していないので、脾臓がどこにあるかとか、肝臓の機能の一部が含まれているとかは気にしなくて良いでしょう。
ただ、気になるのは中医学では膵臓は出てきません。
膵臓の機能は、脾の機能に含まれています。
昔の中国人は膵臓を知らなかったのでしょうか?
膵臓は胃の裏側にある臓器です。
また溶けやすい臓器なので、確認が難しいという点はあったでしょう。
脾臓と膵臓は位置的に近い場所にあるので、この2つをあわせて脾と言ったのではないじょうか?
つまり、中医学の脾は膵臓の事だったのではと思います。
最初に翻訳した人が「Pancreas」を脾臓ではなく膵臓と翻訳したので、中医学の働きと乖離してしまったのではと推理しています。
286.中国人に250と言ってはいけない
中国語で250は、二百五(アルパイウー) 頭が悪い人を言う。
間抜けの意味。
戦国時代、斎の国の高官で蘇秦と言う人がいた。
とても能力のある人だったが、敵も多く暗殺されてしまった。
斎の国の王様はとても悲しみ、怒ってすぐに犯人を捕まえようとします。
しかし、なかなか捕まりません。
そこで国王は、一計を案じます。
蘇秦の死体を貼り付けにして、その横に張り紙を出します。
「蘇秦は極悪人で死ぬべきだが、なかなか殺すきっかけが無かった。よくぞ殺してくれた。賞金として黄金千両を与えるので蘇秦を殺してくれた人は申し出られたい。」
すると4人の男が、私が殺したと申し出る。
勿論、これは罠である。
だが、4人は私がやったとゆずらない。
国王が「では、どうすれば良い」と尋ねると、4人は分ければ良いと答える。
一人あたり二百五十両になるはずだと。
国王は、大変に怒り、「この二百五十どもを切り捨てろ」と言う。
それからこの4人のような間抜けを二百五十と言うようになった。
285.アトピーの皮膚の状態
アトピーの場合、皮膚の表面は乾燥しているけども、そのすぐ下には湿熱という種類の汚れがたまっている事が多い。
皮膚が乾燥しているので潤す漢方を使うと、すぐ下の湿熱が増えてしまいよけいに悪化する場合もある。
なので、見た目だけに騙されない事が大切。
勿論、赤みが少なく、単なる乾燥の場合は潤す方法も必要。
アトピーの体質の場合、血流を測ると血流は非常に良い事が多い。
不思議な事に、アトピーが収まってくると、血流も普通になってくる。
なので、皮膚病の場合は血流が良いだけではだめなのだと思う。
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