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284.心臓と心の関係
中医学では、内蔵を肝・心・脾・肺・腎と考えこれを五臓と言います。
そうすると、脳がありません。
脳は何処に行ったのでしょうか?
脳は心の中にあります。
えっ、脳は心臓の中にあるの?
中医学は、目に見える物体よのも、目に見えない働きを重視します。
脳の働きは、意識であり、こころ です。
この働きは心の一部と考えています。
不安だと心臓がドキドキしてきます。
これは脳と心臓が深く結びついている証拠です。
西洋医学は解剖学です。
中医学は解剖学にもとづいていません。
だから心がどこにあるかはあまり重視していないのです。
そして、肝は解剖学では右ですが、中医学では左にあると考えます。
これを不合理とか間違っていると考えてはいけません。
283.肺と大腸はつながっている
中医学では、大腸と肺は表裏の関係でつながっています。
初めは、なんで肺と大腸?と思います。
肺は呼吸以外に、皮膚と免疫がかかわっています。
最近、腸管免疫という言葉が出てきました。
腸内環境が免疫と大きな関係がある事がわかって来ました。
中医学が出来た2000年以上前。
昔の人は腸内環境が悪くなると色々な伝染病にかかりやすい事を知っていたのかもしれません。
中医学、恐るべし。
282.アルコールの害はアルコールではない
アルコールは体に良くないと思っている方は多いですが、実はアルコールの害はアルコールではありません。
問題は、アルコールが肝臓でアセトアルデヒドに変わる事です。
アセトアルデヒドは、一言で言えば、猛毒で、体の細胞や血管を傷つけ、ガンの原因になります。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質です。
アセトアルデヒドを分解する力は個人差があります。
いわゆる酒豪という人はこの力が強い人です。
お酒を飲む時は、今日のアルコールは明日のアセトアルデヒドと思って、飲む量を考えましょう。
281.脈が固くなるのは?
脈が固くなるのは動脈硬化ですが、それ以外のケースもあります。
中医学では、脈を診て、それが固く突っ張っている場合を弦脈と言います。
ちょうど弓の弦のような感じだからです。
これは血管が収縮しているからです。
ではどんな時に血管は収縮するのでしょうか?
一般的に体が固くなる時に血管も固くなります。
例えば、緊張した時、痛みがある時、寒い時、イライラした時などです。
コーヒーの飲み過ぎもそうなります。
逆に体が柔らかくなると脈も柔らかくなります。
リラックスした時、温かい時、眠い時などです。
血管が緊張すると血圧に上がりやすくなります。
自分の脈を毎日診てみると、体の状態を把握できます。
280.中医学は切り離して考えない
西洋医学は、病気があると何処に原因があるか徹底的に調べます。
勿論、それは大切な事です。
そして病気を見つけるとそれを治療します。
それも大切な事です。
ただ、どうしても忘れてしまいがちなのは、体はつながって一つのものであるという事です。
中医学では胃なら胃、卵巣なら卵巣、脳なら脳というように切り離して考える事はしません。
つながっているので、胃が悪くなると肝に影響してそれが心に影響してという風に考えます。
そして部分的な事より体全体のバランスを整える事を重視します。
もっと考えると一人の人間は家族や友人と切り離して考える事は出来ません。
そらに家族は友人は、社会とつながり、最終的には地球自体が生命体とも考えられます。
だから、地球を治す事が国や社会を治す事で、それが一人一人の病気を治す事に繋がると考えます。
279.安中散と四君子湯
安中散と四君子湯はどちらも胃腸の働きを良くする漢方薬として有名です。
どちらも消化を助けたり胃腸を温める作用があります。
ただ、この2つの処方は基本的な考え方が全く違うのです。
中医学では汚れがたまっている状態を邪実、必要なものが足りない状態を正虚と言います。
安中散は邪実、四君子湯は正虚に使います。
この場合、日本漢方のように体力のある無しは関係がありません。
安中散は胃腸にたまった汚れを取り除くものです。
汚れにも色々あるのですが、安中散が使われるのは冷たい汚れです。
冷たいものを食べ過ぎたり、クーラーなどでお腹を冷やしたりした時に使います。
邪気を追い払う漢方は基本的にはあまり長期間使わないで、調子が悪い時だけ使います。
これに対して四君子湯は、胃腸の働きを補うものです。
胃腸の消化機能が落ちた場合を脾気虚と言います。
四君子湯は脾の気を補う代表的な処方です。
正気を補うものは体質改善としてある程度長期間飲みます。
ただ虚実は相互に関係していて、汚れが原因で機能低下を起こすし、機能低下があると汚れが溜まりやすいと言えます。
これを虚実錯雑と言います。
中医学の有名な言葉「邪の集まる所は必ず虚がある」がこれです。
ですから、安中散と四君子湯を併用する事もあるのです。
278.梅雨は湿邪の季節です。
梅雨時、中医学では湿邪が多い季節です。
湿邪は、風邪(ふうじゃ)と一緒に体内に入り込み、色々な症状を作り出します。
夏風邪、いわゆる胃腸風邪。
足のむくみやだるさ。
下痢などが多い症状でする
藿香正気散はこんな時によく使うものです。
気の流れを改善して湿邪を追い出す働きがあります。
277.毛豆腐という奇っ怪な食べ物
珍味と呼ばれるものは発酵食品が多い。
発酵する事でタンパク質が分解されアミノ酸に変わる。
アミノ酸は代表的な旨味成分だからだ。
ただ、発酵と腐敗は紙一重。
食べられるか食べられないかの違いだけだ。
だから発酵食品は強烈な匂いを発するものが多い。
臭豆腐はご存知だろうか?
台湾などでよく見かける豆腐を発酵させたものだ。
名前のとおり、かなり強烈な匂いを発する。
しかし、他の発酵食品同様、好きな人はやめられない。
この臭豆腐をさらに強烈にしたのが毛豆腐。
「舌尖上の中国」と謳い文句のこいつは見た目から手強い。
豆腐らしきものの表面に3センチほどのカビのようなものがびっしりと。
表面が解らないくらいびっしりと。
さらにそれがそよそよとなびいている。
お餅を100年くらい放置するとこのようになると思う。
これを食べるのはかなり勇気が要る。
食べてみたところ、豆腐と納豆の中間のような味で、慣れればそれなり美味しいかも。
さてさて、皆さん、毛豆腐がいったいどのような物かぜひ一度ネットで検索して画像を見てください。
276.自熱式火鍋
「何だあれは?」
「カップラーメンのおばけ?」
「鍋じゃないか?」
中国ドラマを見ていた時の事だった。
得体の知れない食べ物を食べている。
湯気が出ておいしそうだ。
しかも、1回だけではない。何回も出てくる。
どうも中国人は日常的に食べているようだ。
さっそくネットで調べてみる。
「自熱火鍋」
おそらくこれだろう。
自熱とは?
さっそくアマゾンで購入。
翌日に届いた。
さっそく開封してみると、テレビドラマのものと少しデザインは違うが、テレビに写っていた「それ」が出てきた。
作り方は中国語のみ。日本語は無い。
おそらく日本人の購入は想定外なのだろう。
入れ物は二重になっている。
まずすべての具材を内鍋に入れろと。
レトルトでニンジンやらカリフラワーやジャガイモが沢山。
別になった春雨も。
発熱剤のようなものがあり、これを外鍋に入れ水を入れる。
科学反応で水が沸騰して蒸気が出てくる。
それで15分放置。
なるほど、これが自熱式か。
中国すごい。
ガスも要らず水だけでアツアツの鍋が食べられるのは災害時などに良いと思われる。
味は四川の火鍋そのもの。
花椒がピリビリと麻辣。
簡単に中国が味わえる逸品でした。
275.間違えやすい中国語
中国語では、日本語と紛らわしいく誤解のものになるものがある
代表的なものをあげてみると
手紙 トイレの紙
湯 スープ 煎じ薬
料理 処理
菜 料理
説明 意味する
新聞 ニュース
勉強 無理やり
走 歩く
酒店・飯店 ホテル
老婆 奥さん
明白 理解する
大手大脚 大盤振る舞い
などなどです。
いくつわかりましたか?
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