深谷薬局 養心堂

漢方薬局 深谷薬局養心堂

陰虚と痰湿

体の潤いや水分が足りない状態を中医学では陰虚とか津液不足と言います。
余分な水がたまっている状態を痰湿とか水毒と言います。
さて、この2つが同時にある事はあるのでしょうか?
足りない状態と余っている状態が同時に起こり得るのでしょうか?

実は、よくあります。
その理由は、場所の違いと状態の違いです。

場所の違いはある場所には余分な水がたまっていて、ある場所は潤い不足になっています。
例えば、胃腸には水が沢山たまっているけれども、筋肉などの水分は不足している場合です。
また、細胞の外には水が溢れているのに細胞の中では水分不足になっている場合です。
水分をガブガブ飲んでも吸収されなければ、胃がチャプチャプ言うだけです。
胃腸を丈夫にする健脾作用のある漢方を使うと良いでしょう。

状態は、綺麗な水が不足して、汚れた水がたまっている場合です。
いくら水分があると言っても、体で利用できない水なら意味がありません。
むくみ、腹水、胸水などがたまっている状態で陰虚になっている人は沢山あります。
水の流れを作るのは気血の働きです。
気血の働きをスムーズにする事でむくみが解消されます。
また血を補う婦宝当帰膠などでむくみが解消される事があります。





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