深谷薬局 養心堂

漢方薬局 深谷薬局養心堂

無症状の弁証論治

通常は病気になるといくつかの症状が現れます。
また、舌や脈に変化が出ます。
これらの変化を中医学では四診によってとらえ、弁証論治します。
しかし、いくつかの病気は、症状がなく、舌や脈の変化も無い場合があります。
例えば、子宮漿膜下筋腫の場合とか、ごく初期のガンなどです。
これらの場合は、西洋医学の診断を使います。
例えば、子宮筋腫は、「痰瘀互結」と考えます。
この場合の瘀血は普通の瘀血と違い、陳旧瘀血と考えます。
痰も痰湿というより、頑痰と考えます。
そして、陳旧瘀血や頑痰に対する方剤を使います。
治療効果で出たかどうかは、舌や脈だけでは判断できないので、エコーやMRIの診断を参考にしていきます。
このように中医学は古い医学で診断という部分では西洋医学にかないません。
しかし、治療という方面から見ると、まだまだ利用価値がある医学です。
西洋医学の診断を活用した中医学の発展が望まれます。



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