深谷薬局 養心堂

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遺伝子解析と弁証論治

同じ薬を使っても、人により効果が出る人と出ない人がある。
違いは何だろうか?
それは生活習慣と遺伝子の違いだと思う。
実は中医学は昔から、生活習慣と遺伝子を認識していた。
遺伝子という言葉はこそ使わないが「先天の精」という概念があった。
これに生活習慣を加えて、一人ひとりの体質が出来る。
つまり先天+後天=体質となる。
同じ病気でも体質に応じて薬を使い分ける。
これを「弁証論治」と言う。
そうすると、効き目も良いし副作用も少ない。

今までの西洋医学には体質に応じてという考え方はあまり無かった。
最近になって、同じ薬を使っても効果が出る人と出ない人がいるのは何故かという事が議論されるようになって来た。
その原因として遺伝子の違いが認識されるようになって来た。
手法は違うが、西洋医学もやっと弁証論治の考え方を取り入れるようになって来たのだ。
これは非常に良い事だと思う。
弁証論治は中医学だけでなく、西洋医学にももっともっと取り入れられるべきだ。
そうすれば、投与する前から効く薬と効かない薬の区別がつく。
これこそが中医学の弁証論治の精神なのだ。





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