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西洋医学の脾臓は中医学では?

前回、中医学の脾は西洋医学の膵臓を指すのではとお話しました。
ではそうすると、西洋医学の脾臓は中医学では何と言うのでしょうか?
脾臓の働きの1つ目は不要になった血液を分解する作用です。
この作用は、肝の機能の一部と考えられます。
肝は血を蔵する臓器で、不要な血液を分解する作用も肝の機能の一部と考えます。
もう一つの働きは免疫のバランスです。
この機能は、中医学では肺に含まれます。
胸腺も免疫にかかわっていますが、こちらも肺の機能の一部となります。
では、西洋医学の脾臓は中医学では肝なのか肺なのか。
答えは肺でもあり、肝でもあるという事です。
中医学は目に見えるものより、目に見えないものを重視しています。
体の中の物ではなく、「働き」に名前をつけたのです。
その点は心理学にちょっと似ています。
私達は、目に見えるものは信じられるけども、目に見えないものはよく分からないと深く考えません。
この点は、中医学や心理学の精神に学ぶ必要があると思います。




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