脾と膵臓について
脾臓というと西洋医学では、古くなった血を壊したり、免疫などに係わる臓器であまり重視されていません。
ところが、中医学では食べたものの消化や吸収、そして門脈や肝臓機能の一部を代表するような働きをしています。
前にも言ったように中医学は解剖学を重視していないので、脾臓がどこにあるかとか、肝臓の機能の一部が含まれているとかは気にしなくて良いでしょう。
ただ、気になるのは中医学では膵臓は出てきません。
膵臓の機能は、脾の機能に含まれています。
昔の中国人は膵臓を知らなかったのでしょうか?
膵臓は胃の裏側にある臓器です。
また溶けやすい臓器なので、確認が難しいという点はあったでしょう。
脾臓と膵臓は位置的に近い場所にあるので、この2つをあわせて脾と言ったのではないじょうか?
つまり、中医学の脾は膵臓の事だったのではと思います。
最初に翻訳した人が「Pancreas」を脾臓ではなく膵臓と翻訳したので、中医学の働きと乖離してしまったのではと推理しています。
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