漢方と食べ合わせ
病院のお薬は食べ合わせがあり、グレープフルーツが駄目とか、納豆が駄目とかあります。
漢方には、特にありません。
昔は、人参(朝鮮人参)の効き目は大根とあわせると効き目が弱くなると言われていました。
しかし、最近はあまり気にしなくなりました。
私もほとんど問題ないと考えています。
逆に一緒にとると効果が出ると考えられるものもあります。
これを引薬子と言います。
例えば、補腎薬は薄い塩水で飲むと効き目が良くなると言われました。
昔の漢方のバッケージには、薄い塩水で飲むようにと書かれていました。
塩は、中医学では腎に入るので、補腎薬は塩水が良いと考えられていました。
しかし、今はむしろ塩分のとりすぎは腎臓の負担にもなるので水の方が良いでしょう。
塩水以外にもさまざまな引薬子があります。
酢だとか、お酒とかが多いようです。
ただ、今はあまり重視されていません。
処方の中に引薬子が組み込まれているものもあります。
小建中湯という処方には、飴の一種の膠飴が含まれています。
甘味は脾に入るので、脾の薬の桂枝加芍薬湯に膠飴を入れたのです。
引薬子としての差良い以外にも、甘いものは緊張を緩めたり、痛みを緩和する作用があると考えています。
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