漢方の飲む時間
よく質問を受けるのが、漢方を飲む時間。
これは2つに分けて考えます。
「飲んではいけない時間」と「最も効果が出るタイミング」です。
まず、「飲んではいけない時間」から。
ほとんどの漢方は飲んではいけない時間はありません。
たた、寝る前に飲むと夜中にトイレに起きる場合は寝る前は避けます。
麻黄など興奮作用のある生薬が含まれている場合、眠りの質が悪くなる可能性があります。ただ、これは人によります。
要するに、眠りが悪くなるなら寝る前を避けます。
ごく稀に、空腹時に飲むと胃にもたれる場合があります。
その場合は食後にします。
次に「最も効果が出るタイミング」についてです。
これについては、実は色々な議論があります。
ある漢方は朝が良いし、またある漢方は夜が良い。
ある漢方は食前がよく、ある漢方は食後が良いと言われます。
これはある種の「こだわり」です。
この「こだわり」は迷信もあり、何が本当かわかりません。
また一人一人の体質も違います。
私の考えとして
一番大切な事は、時間にかかわらず飲む事
これが大原則です。
葛根湯など、症状を緩和するものは空腹時の方が効き目が出やすい
体質改善のように、効き目が出るのに時間がかかるものは、空腹時でも食後でもあまり差が無い。
と考えています。
ある中医師は、下半身に行くものは食前、上半身に行くものは食後と言っています。
また、補腎薬、活血薬は夜の方が効き目が良い
などの説もあります。
ブログ一覧に戻る