表裏双解薬
表裏双解薬とは、その名のとおり、表証と裏証を同時に治療する方財です。
外邪は一般的には表から進入して半表半裏を経て裏に入り込むので、表証と裏証が同時に存在するケースは少ないと考えられます。
ただ、これはあくまでも理論上の話で、実際の臨床では表証と裏証が同時に見られる事もしばしばあります。
例えば、
邪気が裏に至ったところにまた新しい邪が表に入り込んだ。
慢性的に裏実の状態がある体質の人が新感の邪気を拾った
裏に入り込んだ邪気の一部がまた表に戻った
半表半裏に入り込んだ邪気が裏と表に伝わった
理論では説明できないケース
などがあります。
表裏双解薬の代表は防風通聖散です。
日本ではダイエットの漢方として有名ですが、脂肪を落とす為のものではありません。
裏に入り込んだ邪気を大便から、また表にある邪気を発散して解表するという両方の薬味が配合されています。
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