温裏薬
中医学で裏とは体の中側です。
ですので、温裏薬とは体の中側を温める薬という事になります。
体の中側が冷えるのは2つのパターンがあります。
一つは、冷たい邪気が体内に入りこんだ場合
もう一つは、熱を作る力が弱い場合です。
温裏薬は、どちらかというと前者に使います。
後者の場合は陽気を補う助陽薬、補陽薬と表現する事が多いようです。
ただし、助陽薬、補陽薬でも、脾とか腎は体内の裏の部位にあるので温裏薬と言う事もあります。
温裏薬の代表は安中散や当帰四逆加呉茱萸生姜湯、呉茱萸湯などです。
人参湯は脾の陽虚に使うので助陽薬ですが温裏薬に分類される事もあります。
食べ物では、トウガラシ、胡椒、ニンニクなどのスパイスなどがこれに相当します。
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