診断と治療
西洋医学は治療の前にまず病名を診断します。
そしてその診断にそった治療をします。
病名が決まらないと、本格的な治療は出来ません。
中医学は、西洋医学で診断された病名は参考にはしますが、それで治療方針が決まる訳てはありせん。
あくまで参考ですから、無くても問題ありません。
中医学は二千年も前に誕生した医学で、血液検査もレントゲンもありません。
血圧計や体温計ですら無い時代です。
細菌やウイルスも発見されていませんでした。
ですから、西洋医学的な病名をつけるのは困難でした。
ではどのように考えるかというと、症状、体質、脈、舌を総合的に考えて治療します。
治療方針を「証」という-ですが、それに従って治療します。
これを弁証論治と言っています。
西洋医学的な病名が違っても証が同じなら、同じように治療します。
同じ病名でも、証が違えば治療は違います。
今の日本の大学や病院はすべて西洋医学なので、どうしても中医学を西洋医学的に考えてしまう事が多いと思います。
しかし、もともと違うものなので、混同しないようにした方が良いでしょう。
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