中薬物語 紫蘇
あるとき、華佗(中国では有名なお医者さんです)が河辺で薬草をとっていると、一匹のカワウソが大きな魚を捕まえるのを見かけました。
カワウソは河から上がると岸辺でその魚をまるごと飲み込んでしまいました。
お腹は太鼓のようになってしまい、カワウソは苦しくてたまりません。
カワウソは紫色の草が生えているのを見つけると、そこまで這っていきました。
そして、その草を食べてしばらくするとまるで何事もなかったかのように帰って行きました。
この草は紫色をしていて、食べるとお腹が舒服(気持ちよいという意味)になるので華佗はこの草を「紫舒」と名付けました。
ですが、どういう訳かその後の人たちはこれを「紫蘇」とも呼ぶようになりました
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