中薬物語 決明子
伝説によれば、中国の陝西省の竜山という所に1人の年老いた道士が住んでいました。
彼は100歳を過ぎてもなお精力にあふれていて、髪の毛もふさふさとして、顔も若々しいままです。
耳はよく聞こえ、目は十里先までよく見渡せるという事です。
人々は、道士に秘密をききました。
道士が言うには「それは決明子のためだ。決明子を粉にしてスプーン1杯、1年間のみなさい。」と。
竜山の人たちは、道士の言うとおり決明子を服用すると、皆目がよく見えるようになり、眼病を患っていた人たちも全部よくなりました。
今でも中国の江南では家庭の庭に決明子を植える習慣があります。
毎年初夏に決明の苗がすくすくと育つ時期にこれを摘んで食べています。
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