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中医学の歴史7 温病

感染性の急性病の治療には、日本では傷寒論を応用していきました。
感染性の急性病には、大きく分けて2種類あります。
一つは、寒気を強く起こす「傷寒」という種類。
もう一つは熱が強い「温病」です。
傷寒論はこのうち「傷寒」の治療には優れていますが、「温病」の治療の解説は粗略でした。
そこで中国では、金元の後期から明、清の時代にかけて、傷寒論から分かれて、温病の治療が大いに発展しました。
これによって中国の急性伝染病、特に疫病の治療は長足の発展をしました。
ところが、江戸時代の鎖国のため、残念ながらこれらの温病の理論は日本には伝えられませんでした。
この為、日本では温病も傷寒論の処方を応用して治療されていました。



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