中医学の歴史4 宋改
さて、宋の時代は、医学が非常に発達した時代です。
このころ、新しい理論の発達だけでなくて、過去の古い書物を整理してまとめるという膨大な作業が行われました。
これを宋改といいます。
宋以前に書かれた殆どの書物が、ここで書き改められました。
宋改があったからこそ、宋以前の沢山の医学書が今残っていると考えられます。
ただ、残念な事に宋改によって多くの部分が書き直され、どこまでが原書の内容なのか、どこからが宋改によるものか解らなくなってしまいました。
傷寒論も宋改をうけました。
ですので、傷寒論の原文がいったいどのようなものだったのか今では誰にも解らない状態です。
この頃につくられた「太平聖恵方」は、殆どすべての病気を網羅している総合治療大系とも言えるものです。
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