深谷薬局 養心堂

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気の流れと肝

気にも色々な種類があります。
それらの気の流れをコントロールしているのは何処でしょうか?
どの臓腑にも、それぞれ固有の気がありますから、それぞれの臓腑がそれぞれの気を管理していると言う事は出来ます。
しかし、気の流れの大本締めみたいな役割をしているのが肝です。
この作用を疏肝作用(そかんさよう)といっています。
肝の働きが悪くなって、気の流れが悪くなる場合はおおまかに2種類の状態が考えれます。
気の量がすくなくて、流れ不足になる場合。気も血も、量が少なくなれば、当然に流れが悪くなります。
このような状態は肝気虚となります。
ただし、気を作る作用は脾とか肺とかが関係していますので、これらの臓腑も考えて治療します。
気の量が多すぎると、渋滞します。
車の渋滞と同じです。
気の流れ道の中で、つまりやすい部分があります。
道路でも渋滞しやすい道路があるのと同じです。
つまりやすい部分としては、目、のど、胸、脇、鼠径部などがあります。
この部分の違和感は気滞と関係する事が多いです。
これらの渋滞が長く続く続くと、化熱といって、熱をもってくる事があります。
また、痰湿とむすびついて、痰核を作る事もあります。
同じ気滞でも、気虚ベースのものと、気実ベースのものでは治療方法が違うので要注意です。



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