陽気について
陽気とは、体を暖める気です。
陽気が作られる場所は、腎と脾と考えられます。
食べたものは、脾で消化されて、栄養物質を腎に運びます。
腎はその栄養を燃やして熱をつくっています。
この関係は、竈と鍋に例えられます。
竈に火が無いと、鍋は煮えません。
鍋が煮えないと消化出来ません。
つまり腎陽が上にのぼり、脾陽となり消化をおこないます。
脾で消化された精微物質が腎に運ばれ燃料となります。
これを繰り返す事で生命の陽気が保たれていると考えられます。
この事から考えると、脾陽が不足の場合は腎陽を補う必要があります。
腎陽を補う場合は、燃料の供給、つまり脾の働きを良くする必要があります。
ですので、陽気を補う場合は、この関係をよくよく考えて漢方薬を使っていく事が大切です。
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