自律神経2
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。
さらに細かく分かれるのですが、中医学的にはそこまで細かく分けて考える必要はありません。
人間も動物です。
餌を食べるためには、狩りに出るとか、畑仕事をするとか、活動しないと行けません。
この時に働くのが交感神経です。
精神的にはやや緊張状態になります。
活動にむいた状態を作りだします。
その分、胃腸の働きは少しお休み状態になります。
興奮してばくばく食べる人もありますが、一般的には交感神経が働くと食欲はなくなります。
悩みがあっても同じです。
副交感神経は、獲物を食べ終わって、お腹が一杯になった状態の時に働きます。
精神的にはゆったりとして、眠くなります。
脳に行く血流は少なくなって、その分は胃腸に血液を集中させて消化を助けます。
「食てすぐ寝ると牛になる」などと言う人がありますが、そんな事はありません。
勿論、食事の時間が夜遅いと太りやすいという事はあります。
ただ、食後はあまり運動しないでくつろぐ事が大切です。
さて、中医学にあてはめると、交感神経は肝、副交感神経は脾に属します。
脾については、前にお話ししたので、今回は省略します。
交感神経は肝の気、肝気と考えます。
肝気は働きすぎると、つまって流れが悪くなります。
また働きが弱すぎると流れなくなります。
どっちにしても流れなくなります。
肝気がスムースに流れなくなると、不足した場合は「とにかくやる気がしない」など鬱の状態になります。
流れが強くなりすぎると、イライラ、カッカとして、癇癪をおこします。
ですから、肝気の強さは適当で、スムースに流れる事が大切なのです。
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