色即是空
般若波羅蜜多経の中に、「色即是空、空即是色」という一文があります。
色と空の捉え方はいくつかあると思います。
私は、色は目に見える物、空は目に見えないが働きがあるもの、と考えています。
これは中医学に当てはめると、色は物であり、陰です。空は働きであり、陽です。
そうすると、この一文は、陰は陽であり、陽は陰である。つまり陰と陽は別々のようで同じものだという意味になります。
中医学ではこれを陰陽転化と言います。
陰は陽に変化するし、陽も陰に変化すると考えます。
働きを「エネルギー」と考えれば、物質はエネルギーであり、エネルギーは物質である、という意味になります。
これはアインシュタインの相対性理論そのものです。
何千年も前に、物質がエネルギーになり、エネルギーが物質になると解ったというのはすごい事ですね。
さらに中医学では、陰と陽はお互いに助け合い、制御しあい、バランスを保っていると考えます。
中医学の理論の中で一番重要な理論がこの陰と陽の理論です。
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