従化学説
中医学には、「従化」という概念がある。
同じ邪気を受けても、体質の違いにより症状が変化するという考え方だ。
例えば、同じウイルスや菌に感染しても、人によって少しずつ症状が違う。
これは、体内に入り込んだ邪気が体質によって変化したと考える。
これを「従化」という。
体質に従って変化したという意味だ。
治療方法も同じではない。
もともとの邪気は同じでも、従化によって症状が変化しているのでそれにあった治療方法を使う必要がある。
同じ風邪でも、鼻が悪くなりやすい人、喉が痛くなりやすい人、咳が出やすい人などがある。
それぞれ、使う漢方薬は違ってくるのだ。
だから、中医学では風邪なら葛根湯という考えは成立しない。
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