宿邪 宿湿
外から入った湿邪がなかなか去らない状態が宿湿です。
脾虚などで体内で出来た湿は宿湿には入れません。
日本は湿度が高い国ですから宿湿は多く見られます。
宿湿は、外邪をうけてすぐに発症して、そのまま治らず湿邪が居座る場合と、外邪をうけてもすぐに発症しない場合があります。
前者の代表はリウマチとか腎炎などです。
後者の場合は細菌やウイルスによるものが多く、代表的なものはピロリとか肝炎です。
湿は風、寒、火と結びつきやすく色々な症状に変化します。
舌の苔が厚くなり、口がまずい、身体がだるいなどの症状をひきおこします。
この時、内湿との区別が難しくなりますが、内湿と宿湿では治則に大きな違いは無いので、明確に区別する必要はありませんが違う部分もあります。
内湿の場合は主に臓腑辨証を使って治療します。
伏湿の場合は温病の治法、特に三焦辨証が役に立ちます。
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