当帰について
日本で作られている漢方薬でも、その原料の生薬は殆ど中国から輸入されています。
ただ、例外があります。
それは当帰です。
当帰は、日本で栽培されているものと、中国で栽培されているものは植物の種類が違います。
日本薬局方では、日本産の当帰を記載して、中国産の当帰は記載されていません。
この為、法律的に当帰はどうしても日本産の当帰を使う必要があります。
もし、中国産の当帰を使いたい場合は、今までとは別な医薬品の認可が必要になってしまいます。
中国産の当帰と日本産の当帰を比べると、多少、味の違いもあります。
補血の作用は、やや日本産の方が良いように思いますが、潤いを与える作用は中国産の方が強いようです。
中国産の当帰は、よく便が柔ら無くなったり、時に下痢したりします。
中国の研修の時に「下痢気味の人は当帰を使わないように」という話が出ます。
しかし、日本の当帰で下痢してしまうという人は殆どありません。
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