「あなたの体質と同じ体質のネズミはどれですか?」
そんなのわからない。
だいいち、ネズミと人間、全く違うのに、同じ体質?
こいつ、頭がおかしくなったのだろうか?
話をもどそう。
漢方は一人一人の体質や状況によって使う薬や量が違う。
これを弁証論治と言う。
経験をつんで熟練すれば、ちゃんと体にあったものを選ぶ事が出来る。
そうすれば、まず副作用は出ない。
漢方の副作用のほとんどが使い間違えだ。
エビデンスは、統計。
ネズミを使って有効率を計算する。
人間でさえ、一人一人、使う漢方が違うのに、ネズミを使って効き目を確かめる意味があるのだろうか。
漢方のエビデンス?
それは 「あなたの体質と同じ体質のネズミはこれです。ではこのネズミにこの漢方を使ってみて効き目が出ればあなたにも効くはずです。」
たしかに、ごもっとも。でも......やはり、ありえない。
漢方でエビデンスを追求する場合、どうしても漢方の基本方針からそれた使い方になる。
弁証論治しないで、みな同じ薬を使う。
ネズミにも人にも。
体質なんて考えちゃいない。
しかし、もうそれは漢方とは言えない。
効果もあまり出ないと思うし、副作用も出てくると思う。
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