乾姜と生姜
「しょうが」は代表的な漢方薬ですか、その使い方によって効能が異なります。
また、日本と中国で製法も違い、名称も異なりますから、とても注意が必要です。
まず中国の場合です。
生姜 しょうきょう 生の乾燥していない「しょうが」です。生のものを購入してスライスして、煎じ薬に入れます。
温める作用はあまり強くなく、発散作用と、吐き気止めの作用があります。
葛根湯や桂枝湯によく使われています。
乾姜 かんきょう 生姜を乾燥させたもの。温める力が強くなり、胃腸を温めたり、止血作用もあります。
日本の場合
生姜 しょうきょう 日本で生薬の生姜を購入すると、乾燥したもの、つまり中国の乾姜と同じものです。温める作用は強いですが、発散される作用は殆どありませんから、本来生姜を使う所に日本の生姜を使うのは誤りです。
乾姜 かんきょう しょうがを乾燥させて、蒸したもの。中国ではこのようなものはありません。ですので、中医学的な作用は不明です。
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