中医学講座 陰と陽にまつわる話2
月は明るいのにどうして陰なの?
中医学は明るいものを陽、暗いものを陰としてます。
それで月は陰の代表と考えます。
陰という漢字は、中国では「阴」と書きます。
これからしてもう月は陰に決定です。
で、ちょっとまって、月って意外と明るいです。
満月の夜だと、懐中電灯なしでも歩けます。
そんなに明るいのに陰なのは何故か考えてみます。
理由はいくつかあります。
1.太陽と比べれば暗い
2.自分で光らない エネルギーを出していない
3.満月は明るいけど新月は暗い。
4.月は暗い夜によく見える。夜は暗い。
5.月の色は青っぽく、冷たい印象がある
などです。
この中では1と5が主な原因と思う。
人はどうしても何かと何かを比べます。
太陽も月も空にあって、どちらも同じ大きさに見えるので思わず比べてしまう。
太陽と比べれば月はやはり陰です。
では太陽が存在しなかったら?
その場合は月は陽でしょう。
イメージも大切です。
李白の有名な詩、「静夜思」
これは2パターンあるのですが、私の好きな宋パターン。
床前看月光
ベットの前に月の光がふりそそいでいるのが見えた
疑是地上霜
窓のそばに行って外を見てみると、あたり一面にまるで霜がおりているようだ
挙頭望山月
首を上げて、遠くの山月を望む
低頭思故郷
こうべをたれて、ふるさとを思う
この詩はどんなイメージですか?
月明かりは、青白く、静かで、少し冷たいイメージですね。
このイメージこそ、陰の真髄です。
中医学の陰は、プラックホールのようなものではなく、この静夜思の中の月なのです。
「月は明るいのになんで陰なんだよ」
と言う人は「静夜思」をよく読んで下さい。
理論でなく、イメージを重視してください。

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