体力があるか、無いか
漢方薬の効能効果に、「比較的体力があり....」とか「体力がなく...」といった記載があります。
これはどういう事なのでしょうか?
もともとの中国の漢方の考え方として、病気がおこるのは
「体に必要なものが足りない」 正虚
「体に余分な汚れがたまる」 邪実
の2つがありました。
これが日本式になった時に
体に必要なものが足りない 体力がない 虚証
体に余分なものがある 体力がある 実証
という分類におきかわりました。
この置き換えは正しい場合もあるし、正しくない場合もあります。
特に問題は、体に汚れがたまると疲れやすくなります。
これは虚証なのか実証なのか?
桂枝茯苓丸など、血の汚れを綺麗にするものは、血の汚れがあれば体力とは関係なく飲む事が出来ます。
ただ、桂枝茯苓丸の効能には「比較的体力があり」となっています。
また、体力があるか無いかは、とても大雑把な概念です。
そもそも体力って何?
個人的な意見ですが、漢方の効能効果から体力があるか無いかの記載は外す方が良いと思います。
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