黄耆
ある村に、黄耆という名前の若者がいました。
若者は、貧しくて医者にかかれない人のために山から薬草を摘んできて病気を治してあげていました。
でも、若者は、お金持ちの人には親切にしませんでした。
それに腹をたてたあるお金持ちが、若者を捕まえて、役所に連れて行って牢屋に閉じこめてしまいました。
ある時、牢屋の役人の一人息子が重い病気にかかりました。
それを知った青年は薬草を与えて病気を治してあげました。
役人はとても感謝して、若者をひそかに牢屋から出してあげました。
牢屋から脱出した若者は、遠く揚子江の南まで逃げ延びて、以前のように貧しい人たちに薬草を採ってくらしました。
若者は病気を治しても、お金は受け取らず、出された食事をいただくだけだったのです。
村人は、青年に感謝して、家と薬草を耕す畑を与えました。
青年が畑で栽培した薬草はわずかでしたが、そのうちの一つは、気を補う作用があり、皮膚を引き締め
病気の進入を防ぐ作用がありました。
ある夜、残念な事にこの青年は急死してしまいまいた。
悲しんだ村人たちは、若者をしのんで彼がよく使っていた薬草に青年の名前の黄耆と名付けました。
マメ科 キバナオウギなど
産地 山西 黒龍江など
帰経 肺 脾
効能 補気升陽 益気固表
托毒生肌
応用 アレルギー
風邪ひきやすい 多汗
疲れ 脱肛など
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