貝母
ある所に、肺病にわずらっている妊婦がいました。
体が弱くて、何度妊娠しても、流産してしまうのです。
占い師などに相談しても、結果は同じでした。
家の跡継ぎを心配する姑が、嫁を実家に帰して、丈夫な赤ちゃんを産める新しい嫁を探そうとします。
それを聞いた嫁は胸をいため、悲観にくれていました。
そこへ医者が通りかかりました。
医者は「あなたは肺が悪くて、気の力も弱く、血液も足りない。
良い生薬があるから、それを飲めば丈夫な子供を産めるようになる」と言いました。
そして、ある薬草を与えました。
薬草のおかげで、嫁は元気になり、丈夫な赤ちゃんを出産しました。
喜んだ姑は医者にお礼を言いに行き、薬草の名前を尋ねました。
すると、医者は「まだ名前が無い薬草だ」と答えました。
そこで薬草に名前をつける事になりました。
生まれて来た子供には宝貝(たからものの意味)と名付けたので、
薬草の方には、母親も無事だった事から、宝貝の母、貝母と名前を付けました。
和名 アミガサユリ
産地 四川、雲南、西蔵など
味 苦、甘、微寒
帰経 肺、心
応用
咳などに杏仁、麦門冬と会わせる
肺が乾燥して、空咳が出る時は
梨と一緒に食べると良い。
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