アスピリンの中医学的な薬理
ちょっと古い文献ですが、中医雑誌の2014年に、アスピリンの中医学的な薬理を研究した論文が掲載されています。
150人の患者さんにアスピリンを使って、どのような中医学的な症状が改善したか調べました。
結果として、
1.アスピリンは熱証の改善が寒証の改善よりも良い アスピリンの薬性は寒涼
2.熱実と虚熱での差はない アスピリンは虚証にも実証のも使える
3.陰虚と陽虚とで比べると陰虚の人に効果がある
4.心の症状の改善に効果が良い 帰経は心
5.胆の症状にも効果が良い 帰経は心と胆
6.瘀血に対する効果が良い 活血化瘀
7.それ以外にも気滞 気虚 気陥にも効果がある
8.胃腸に対する作用はなく、胃腸の症状は悪化する場合もある
という事が解りました。
基本的には、予想通りでしたが、アスピリン以外でも調べてみると面白いと思います。
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