体質が違えば薬は違うはず
世の中には色々な病気がある。
この病気に効く薬は無いかと考える。
つまり特効薬だ。
たとえばコロナによく効く薬はないかと。
それで開発した薬が相当の効果が出るとする。
しかし、万能ではない。中には効かない場合がある。
有効率が50%とする。
その時、とても大切なのは何故効かなかったのかという事だ。
効く人と効かない人の差は何なのか?
ここまでのプロセスは西洋医学も中医学も同じだ。
違いはここから始まる。
西洋医学は、有効率が低い場合は、もっとよく効く薬を開発しようとする。
すべての人に効く万能薬は無理としても、有効率をあげる事に重視する。
しかし、中医学の考えは違う。
そもそも、一人一人の体質が違うのだから、同じ薬が人によって効いたり効かなかったりするは当たり前と考える。
効かない人には別な薬があるはず。
そうして、同じ病気でも体質ごとに使う薬が違うというのが中医学の考え方だ。
これを弁証論治という。
体質や状況による薬の使い分けという意味だ。
もし、西洋医学のお医者さんが患者さんの顔色、脈、舌などをみて西洋薬を使い分けたらもっと効果が出るし副作用も少なくなると思う。
昔は職人的なお医者さんも多数いたように思う。
最近は西洋医学でも患者の遺伝子を調べて、それによって薬の効果を予測する方法が考えられている。
これは中医学の弁証論治と同じ発想だ。
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