AMHについて
よくAMHが低いと言う方が相談に来られます。
AMHを卵巣の年令と考えると、それはかなり違います。
確かにAMHは年令とともに低下する傾向がありますから、年令とも関係している事は確かです。
ただし、年令よりも個人差が大きい数値です。
例えば30才くらいでも1以下の人も沢山ありますし、10くらいある人もあります。
では10の人は1の人の10倍も若いのでしょうか?
AMHは、卵巣の中にある原始卵胞の数を調べているのではありません。
3ヶ月後くらいに排卵する予定の卵胞の数を数えています。
例えば卵巣の中で沢山卵胞が膨らんでしまう多嚢胞性卵巣の方はAMHも高くなります。
多嚢胞性卵巣が改善してくるとAMHは下がってきます。
逆にAMHが低い人でも、原始卵胞が沢山膨らんでくればAMHは上がってきます。
卵胞が膨らむか膨らまないかは、ホルモンのバランスや体調などによっても違います。
また、AMHが高い人は沢山の卵胞が膨らんで来ていますが、最後に排卵するのは原則1個の卵胞なので、
沢山膨らむ事が妊娠に有利とは言えません。
ただし、採卵する場合は一度に沢山採卵できる可能性はあります。
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