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不妊症と抗体

抗体は、本来は体を敵から守る大切なものです。
敵と言うのは細菌、ウイルス、ガン細胞などです。
ただ、時として敵と味方の区別がつかなくなる事があります。
本来は害が無いものに抗体を作ってしまうのがアレルギーです。
もっと困るのは自分自身の体の一部分を敵と判断して攻撃してしまうケースです。
これを自己免疫疾患と言います。
リウマチや膠原病を始め、非常に多くの病気が自己免疫によるものと考えられています。
自己免疫疾患は非常に種類が多くあります。
抗体は、地球上のあらゆる物質に対して作られる可能性があり、何千万種もあると考えられます。
抗体の種類が多いため、いろいろな自己免疫疾患がおこる可能性があるのです。
例えば、精子に対する抗体を作ると抗精子抗体となります。
抗精子抗体も1種類ではなくて何種類もある事が考えられます。
また卵子の外側の透明体に抗体を作る事もあります。
子宮の内膜に対する抗体を作る事もあります。
このように妊娠に不利な抗体があると免疫性の不妊という状態になってしまいます。
漢方でアレルギーの体質改善として、風熱、湿熱、血熱などに分けて考えます。
風熱は、蕁麻疹のように変化が激しく、場所がよく移動するものです。
湿熱は、滲出液が多く、局所がただれた感じになる事が多いものです。
血熱は、局所が赤黒くなり、腫れたり、痛みを伴う事が多いものです。



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