中医学の臓腑は部位でなく働き
現代医学で、肝臓とか心臓とか言うと、実体があるものです。
標本などを見た事がある人もあるでしょう。
勿論、それぞれの臓腑には機能があるのでただの物ではありません。
中医学で肺とか心というと、実体があるとも無いとも言えます。
たとえば肺は呼吸を司るので、現代医学の肺に近いものがあります。
ただ肺のはたらきとしては免疫、気の流れの調節なども含みます。
肝は血を蓄えるだけでなく自律神経の調整もしています。
心に至っては脳の働きも含めています。
不眠などは心の働きの問題です。
ですから、解剖して「これが中医学の心だよ」と言う事は出来ないのです。
中医学の「心」は体の特定の部位を指すのではなく、特定の「働き」を指すものなのです。。
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