深谷薬局 養心堂

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潤い不足は水を飲めば解決するのか?

中医学で、潤い不足を津液不足と言います。
津液は「しんえき」と読みます。
津液はただの水ではありません。
いろいろな栄養が含まれた、体に必要な潤いです。
確かに、水分が不足すると津液も不足します。
このようなものは一時的なものです。
もう少し、本質を考えると、津液不足は、栄養不足と水を保持する力の不足です。
栄養を含まないサラサラした水は、体内にとどまらずすぐに出て行ってしまいます。
栄養が含まれた水は、細胞の中や血液の中に入ります。
またリンパ液の原料にもなります。
さらに栄養のある水を保持する力も大切です。
津液不足の代表に麦味参顆粒があります。
麦門冬と人参は潤いを助ける作用があります。
人参には津液だけでなく気を補う作用もあります。
五味子は潤いが逃げないように保持する作用があります。
この五味子の作用のおかげて麦味参顆粒はただ潤すだけの処方よりも効き目が良いものとなっています。



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