潤す漢方と乾かす漢方
漢方薬には、体を潤す作用のものと、乾かす作用のものがあります。
潤いが足りない状態を津液不足とか陰虚のと言います。
こういった場合は潤す作用の漢方を使います。
その場合、どこを潤すかも考えます。
まあ、体はつながっているので、長い目で見れば体全体が潤うのですが。
例えば、目が乾くという場合を考えてみます。
目は肝と関係が深いので、肝を潤すものを使います。
ただ、肝の潤いは腎から供給されるので腎を潤す事も必要です。
このようにして考えられたものが杞菊地黄丸です。
皮膚や粘膜の潤い不足の場合は、肺との関係を考えます。
体表は肺の受け持ちなので、肺を潤すものを考えます。
心に潤いが無いと、動機がしたり、疲れやすくなります。
また夏バテや熱中症になりやすくなります。
このような場合は麦味参顆粒を使います。
このように、漫然と潤す作用の漢方を使うのではなく、適材適所で使うと効き目が良くなります。
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